【雪見だいふく】お餅とアイスの絶妙コンビネーション【食べ比べレビュー】
雪見だいふくはもう40年以上も前から売られているそうで、幅広い世代にとって子供の頃から食べ親しんできたおなじみアイスクリームであろうと思う。
もはや日本の伝統菓子のひとつともいえる雪見だいふく。今回はそんな雪見だいふくシリーズの品々を、しみじみと味わってみた。
まったりほのぼのとさせつ満足させてくれる食べ応え
ぺりりと蓋紙を剥がす。中にはピックが入っていて、すぐに食べられる。
アイスを包むお餅部分(求肥)に、ピックはするりと入り込む。中のアイスにも、スムーズにさし込まれていく。
この辺りの硬さ加減は、同じくピックで食べるタイプの「ピノ」同様絶妙だ。
さてそれからいよいよかぶりつくわけだが、そこからの味はシリーズの品それぞれで異なる。ひとつひとつレビューしていこう。
雪見だいふくシリーズ各商品をレビュー
雪見だいふくシリーズには多くのラインナップがあるが、期間限定だったり季節限定だったりするものも多いようだ。現在では購入できないものもあるかもしれないが、ご了承願いたい。
雪見だいふく
原点たるバニラタイプ。
かぶりつく。もっちりした求肥の感触の後、冷たくなめらかなアイスクリームの食感が来る。これが楽しい。
ほんのり甘いお餅の味と、シンプルなバニラ味が混じり合う。おなじみの味。やっぱりおいしい。
甘さは幸福感を呼び、気分はまったりとし、ほのぼのとする。
アイスとしては甘さ控えめな方だろう。薄いと感じない範囲でのあっさりした味わいは、お餅とのコンビネーションによってほどよい食べ応えとなっている。
コクのショコラ
しっかり甘いとろりとしたコク。それでいてあっさりの範疇からは逸脱しない上品なチョコ味。
やはりお餅との相性よし。お餅に含まれるココアの香ばしさがうれしい。
すいーとぽてと
優しい黄色をしたまんまるが心をほっこりさせる。
ほんのり香るさつまいもの風味。優しくなめらかな甘さ楽しめる。
こだわりのティラミス
「マスカルポーネのクリーミーな味わい」が売りとのこと。
ココアもちの下にチーズアイスがあり、中心にはコーヒーソースが入れてある。
ココアもちの存在感は控えめだが、色的にも味的にもチーズアイスとの間にコントラストを生み味を引き締め、香ばしくしている。
芳醇なチーズアイスの味は幸福感を呼び起こす。それが濃厚な甘くちょっとほろ苦いコーヒーソースとからむと、うむ、ティラミスだ。
雪見だいふく×桔梗信玄餅
はっきりしたきなこの風味、味。
中には濃厚な黒蜜が入っており、これがきなこアイスによく合う。
雪見だいふく×銘菓鶴乃子
マシュマロ食感アイスと黄身あん。
若干だがアイス自体が硬く、確かにもちもちした感触が強まっているように感じる。
黄身あんのおいしさは極上。和風のカスタードクリームだ。
どれにも共通する雪見だいふく“らしさ”
さまざまな味わいのある雪見だいふくシリーズだが、どれを食べても「ああ雪見だいふくだなぁ」と感じる。
お餅の食感、濃厚であってもくどくない上品な甘さ―――そういった基本となる味わいは、どの商品にも共通しているように思う。
長らく愛されてきた雪見だいふく。これからも末長く愛されていくであろうおいしさだ。