【広島ラーメン きよちゃん】広島市立町の老舗ラーメン。豚骨醤油の中華そばと焼豚飯
広島は中区立町のラーメン店「きよちゃん」へ行ってみた。入口には「創業 昭和48年」の文字。なかなかの老舗である。
店内はこじんまりとしている。カウンターのみ、6席くらいだろうか。そのちょっとごちゃついた狭さが、ある種の昭和レトロを感じさせる。
頼んだのは「中華そば」と「焼豚飯」。
中華そばは豚骨醤油味。濃厚だけどしつこすぎることはなく、どこか懐かしさを感じる優しい味わい。
チャーシューは盛り付ける直前にバーナーで炙ってくれる。ほどよい香ばしさがうれしい。
麺はコシの強い、小麦の風味がしっかりとした細麺。濃厚なスープや香ばしい焼豚に負けない、おだやかだが力強い存在感を有している。
焼豚飯は肉の旨みたっぷりだが、同時にちょっと梅っぽい酸味も感じる。タレにそういう成分が入っているのかもしれない。そのおかげで、あっさりと食べられる。
うむ、おいしかった。いまどき流行りの強烈なパンチがある味わいとはまた異なる、おちついたおだやかな旨さ。長い年月愛され続けるのも納得のお味であった。