【ウッドワン美術館】「POWER OF COLORS ~シャガールを中心に~」展 + 寂地峡に行く
広島は廿日市市の山奥にあるウッドワン美術館へ久しぶりに行く。
今回の目的は「POWER OF COLORS ~シャガールを中心に~」展である。
美術展・幻想的で神秘的なカラフルさを味わう
美術館がオープンする10時ちょい過ぎくらいに着く。駐車場では枝垂れ桜が、もう満開とはいえないまでも咲いている。
今回の展覧会は「色の力」の名の通り、優れた色彩効果を持つ絵画、パワフルなほど鮮やかなカラフルさを有した絵画などを見せてくれるのだそうな。
さて入場。さっそく、サブタイトルにて“中心”とされるシャガールの版画作品がずらりと展示されていてテンションが上がる。
『「アラビアンナイト」から四つの物語』、『ダフニスとクロエ』―――幻想的な物語の名シーンを、シャガール本人のデザイン、描画、そして色彩のセンスをふんだんに発揮して、より幻想的で夢のような世界に描いている。
それに続いてはルノワールやゴッホ、藤田嗣治など大物作家の、色彩に対する個性やこだわりを感じさせる作品が展示される。藤田嗣治の「大地」という大作壁画は見応えあり。
その後は日本の近代・現代画家たちのカラフルな作品を紹介する「日本のカラリストたち」。原色を多用した、エキセントリックかつド派手なカラフル絵画は見てて楽しい。
最後は近代日本画のコーナー「金色の輝き」。金といっても日本画における金色なので、けばけばしい金キラではない。落ち着いたトーン、抑えられた光沢、上品でありシック、高貴かつ神秘的、どこか妖しく、やはり豪奢さもある―――そんな金色をもちいた日本画が見られる。
「竹」という絵が良かった。金色の下地の上に、明度彩度が高めな緑色を大胆に使って竹を描いた絵。他はラクダの絵と猫の絵も良かった。
すばらしい絵画を堪能した後は、美術館のカフェ・マイセンで休憩。
名物マイセンカップのコーヒー。それから本日のケーキのチーズケーキ。お茶請けのチョコチップクッキー。どれもおいしい。パンフレットや出品作品リストを眺めながら、さっきまで見ていた絵画の数々を思い起こす。
おまけ・寂地峡にも立ち寄った
ところでウッドワン美術館まで行き来する道すがら、山口の観光名所・寂地峡をちょこっと散歩してきた。
名物である滝は見事。
ただし滝を見られるコースは、歩くにちょっと険しい箇所もあるので、遊歩道感覚だと苦労するかも。
滝を見終えた後はハイキングコースをゆったり下り、たどり着いたは宇佐八幡宮。
古いものだと900年の樹齢を持つという、天を突くような巨杉の数々は壮観だ。