ヤスシボーイには何度も行っている。数年前にオープンした当初は週に1～2回は食べた気がする。

　最近は山口県内でも増えてきた家系ラーメンだが、このヤスシボーイができる以前には、たしか存在しなかったか、あったとしても閉業していたかだったように思う。山口で家系ラーメンが食べられる、貴重なお店だったわけだ。

　そんなヤスシボーイにひさびさに行った。

　頼んだのはスタンダードなラーメンに味玉、チャーシュー数枚、海苔数枚がトッピングされたSPラーメン。さらに平日の夕方17～19時のタイムサービスでやっているトッピング追加を利用し、海苔をさらに増やしている。

　黄金の鶏油が美しい。そのスープをすくって飲み、うん、これだこれだと思う。濃厚な甘さと深い旨み。家系の味。

　味の濃さ、油の量、麺の硬さはすべて普通とした。地方の家系ラーメンは、やや遠慮がちに作っているのか、普通だと味・油ともに薄めで、「濃いめ・多め」でオーダーしないと物足りない場合があるが、このお店のラーメンは、家系らしいパンチの効いた味わいが普通でもしっかりとある。

　麺については王道的な家系と異なり、平打ち麺を使用している。ラーメンは細麺が主流の西日本に、ある程度合わせたものかもしれない。平打ち麺でも食べ応えは十分で、太麺よりスープに絡みやすくなっているのかな、という感じもする。

　ご飯は無料で、小、中、大盛りから選べる。上の写真は中。中でも、普通のラーメン屋の大盛りかそれ以上はある。大盛りを選ぶと、小丼にてんこ盛りで出てくるようだ。最初は中か小で頼むといいだろう。

　カウンターには酢や胡椒、ニンニク、無料の漬物などもある。味に飽きてきたら変化させることも可能。自分は漬物や酢でちょっとさっぱりと、かつまろやかにするのが好み。

　最後はその酢と漬物を、残ったスープ、ご飯とまぜ、おじやふうに食べてご馳走様。満腹満足。やや胃もたれはするが、ま、家系ラーメンは胃もたれするくらいでなきゃ。